こんにちは。旅行とグルメをこよなく愛する、食べ旅(TABETABI)です。
皆さんには、「これだけは外せない」と思う“推し調味料”はありますか?
ひと口に調味料といっても、その世界は実に奥深いもの。
塩や砂糖、酢のような単一調味料から、醤油や味噌のように複数の工程や素材から生まれる複合調味料まで、種類はさまざまです。
さらに形状も、粉末・液体・ペースト・固形・半液体と多岐にわたり、日本はもちろん世界中に多種多様な調味料が存在していますよね。
人類というひとつの種がここまで多彩な「料理文化」を築いてきた背景には、豊富な食材だけでなく、調味料という存在の力が大きく関わっています。
同じ食材であっても、使う調味料や調理法が変わるだけで、まったく別の料理に生まれ変わる——
冷静に考えてみると、これはとても興味深く、驚くべきことですよね。
今回は、そんな奥深い「調味料の豆知識」とともに、山梨県発祥の知る人ぞ知る万能辛味調味料「すりだね」をご紹介したいと思います。

「料理の味」を作るのは「調味料」!
調味料とは何か

その昔、香辛料は侵略のトリガーにさえなった。
改めて言うまでもありませんが、調味料とは料理の過程で食材に味を与えるためのものです。
人の舌や口腔内には「味蕾(みらい)」と呼ばれる器官があり、そこから味覚を感じ取っています。
味覚には
酸味
塩味
苦味
うま味
という五基本味があります。
このうち「うま味」は、日本の東大の科学者、池田菊苗先生が発見した味覚で、大雑把にいえば「出汁」の事です。

出汁は、日本料理の基本となる手順のひとつで「ダシがきいていない」という感覚が塩味や酸味が足りないのとは異なる感覚であることを経験的に知っており、日本人は「うま味」の存在に早くから気づいていました。現在ではumamiとして世界的にも広く認められています。
辛味は温度感覚と痛覚の組み合わせによる刺激、渋味は触覚に近い感覚で、いずれも味蕾による味覚とは異なるものとされています。
味覚による刺激は、私たちの脳にさまざまな影響を与えます。
幸福感をもたらしたり、警戒心を呼び起こしたりと、ホルモン分泌にも関わる重要な感覚です。
例えば、甘味は高エネルギーな食物のサイン、苦味は毒の可能性を知らせる警告。
人は長い進化の歴史の中で、味覚を通じて身体に有益な情報を読み取る能力を発達させてきました。
つまり調味料とは、単に味を整えるだけでなく、私たちの生活の質(QOL)を高める重要な存在でもあるのです。
調味料、貿易、侵略、そして支配の歴史。

欧州向けの貿易で胡椒を収獲する様子。
調味料は様々ですが、世界のどの国でも大抵は手に入る調味料もあったりしますよね。
実は今でこそ手軽に手に入れられる調味料ですが、昔は調味料が政治の取引のカードだったり、時に命を懸けて冒険し、時に侵略と植民地化のトリガーにもなってきた歴史があるんです。
その昔、胡椒やカレー、トマトや唐辛子等は欧州の植民地貿易でもたらされました。
その昔、砂糖生産のために奴隷にされた人たちがいました。

胡椒貿易でポルトガルに支配されていた頃のインド。
調味料は人々が世界規模の航海貿易を始めた最初の切欠でもあり、植民地支配の概念を作り、奴隷化を促進させるほど人を動かす力がありました。
今ほど科学が発達しておらず知識も曖昧だったその昔、調味料は薬として、贅沢品として、保存の手段として重宝されてきたんですね。
やがて調味料のために非人道的な手段を取る行為は、各地で輸入された調味料の元となるものの栽培に成功したり、冷蔵技術の開発等で大きく後退します。
こうして調味料は手ごろな価格で手に入るように、つまり「民主化」して現在に至るのです。
調味料の多様性の裏にはこうした犠牲の上で成り立っている側面もあったんですね。
調味料の多様性

覚えきれないほど調味料は存在する。
調味料は、日本だけでも数えきれないほど存在します。
世界に目を向ければ、その数はまさに星の数ほどと言っても過言ではありません。
どのような種類があるのでしょう?
| 味 / 形状 | 粉・固形 | 液体・半液体 | ペーストなど |
|---|---|---|---|
| 甘い味 | 砂糖、甜菜糖 | みりん、蜂蜜、ケチャップ | 酒粕、ジャム |
| 酸っぱい味 | シソ | 酢、柑橘果汁、マヨネーズ | 梅ペースト、 |
| 塩味 | 塩、岩塩、顆粒だし | 醤油、ウスターソース、魚醤 | 味噌、柚子胡椒 |
| 辛い味 | カレー粉、唐辛子、胡椒 | タバスコ、ハバネロソース、ラー油 | 豆板醤、わさび、からし |
さらに、調味料同士を組み合わせることで新しい味が生まれます。
例えば
砂糖 × みりん × 醤油 × 酒 → 照り焼きソース
といったように、組み合わせによって生まれる複合調味料も数多く存在します。
こうした発想や工夫こそが、料理の可能性を大きく広げてきたと言えるでしょう。
その土地の文化を映す「郷土調味料」

独特な香りの八角。台湾の空港にはゲートすぐ下の階にフードコートがあるので到着して直ぐに匂いを感じる。
世界には、国ごとに特徴的な調味料があります。
そして多くの場合、それらはその国の食文化を象徴する存在でもあります。
例えば、次のようなものです。
台湾:八角
韓国:キムチ
メキシコ:サルサ
マレーシア:サンバル
タイ:ナンプラー
インド:カレー
イタリア:バジルソース
チュニジア:ハリッサ
よく「空港に降り立った瞬間、その国の香りがする」と言われることがありますが、こうした調味料が国の個性を象徴する香りになっていることも少なくありません。
日本人は気が付きにくいですが、訪日外国人は日本に到着すると醤油の香りを感じる方もいるそうですよ。
また、日本国内でも地域独自の調味料文化があります。
例えば山形県の「だし」や、いぶりがっこクリームチーズマヨなど郷土料理をアレンジしたユニークな調味料など、土地の暮らしの中から生まれた味が数多く存在します。
つまり調味料とは、単なる味付けの道具ではなく、その土地の文化や歴史を映し出す存在とも言えるのです。
そこで今回は、そんな郷土文化から生まれた調味料のひとつ、山梨県・富士山麓で誕生した万能辛味調味料「すりだね」についてご紹介します。
知る人ぞ知るこの伝統七味が、なぜ多くの人を虜にしているのか。
その魅力に迫ってみましょう。
🌶️ こんな七味があったなんて!病みつき必須の万能辛味調味料「すりだね」を使い倒したい。
日本最大であり日本人にとっての霊峰である富士山を有する山梨県。
そんな山梨県を旅して、富士山の雄大な姿に目を奪われた後、お腹を満たそうと暖簾をくぐれば、そこには熱々の「ほうとう」や、驚くほどコシの強い「吉田のうどん」が待っています。
地元の人がそれらを啜る時、必ずといっていいほど手を伸ばす小さな器があります。
中に入っているのは、一見するとただの七味のようですが、実はこれこそが山梨県東部(富士五湖地方)の食文化を影で支える最強の黒幕。
その名は「すりだね」。
「一味や七味があれば十分じゃない?」なんて思っている方にこそ、ぜひ知っていただきたい。
今回は、知る人ぞ知る万能辛味調味料であり、富士山の麓で生まれた伝統の味、ほうとう研究所製の「すりだね」の奥深い世界をナビゲートします。
これを読んだ後、あなたのキッチンのスタメンが入れ替わることになるかもしれませんよ。
🏔️ 富士山の麓で愛される“魔性の調味料”。一味や七味とは一線を画す「すりだね」の正体。
山梨県、特に富士吉田市周辺で古くから親しまれている「すりだね」は、一般的な粉末のスパイスとは全くの別物です。
唐辛子をベースに、胡麻、山椒などを合わせ、さらに油で炒めて作られるこの調味料は、いわば「旨味を凝縮した和風のスパイシーペースト」といったところ。
最大の違いは、ただ辛いだけではなく、圧倒的な「旨味」と「コク」があることです。
乾燥した粉をかけるだけの七味とは違い、油で炒める工程を経ることで唐辛子のカドが取れてまろやかになり、胡麻の香ばしさと山椒の爽やかな刺激がより一層引き立ちます。
1️⃣ ひと口食べれば、その複雑な味わいに驚く。
2️⃣ 鼻を抜ける香ばしい香りと、後から追いかけてくる深いコク。
3️⃣ それはまさに富士山の厳しい寒さを乗り越える為に生まれた知恵と情熱の結晶。
一度その味を知ってしまうと、普通の七味ではどこか物足りなさを感じてしまう……
そんな“魔性”の魅力が、この小さな一瓶に詰まっているのです。
🔥 職人の絶妙な火加減が命。「ほうとう研究所」が守り抜く、手作りゆえの香ばしさと深み。
今回ご紹介する「ほうとう研究所」のすりだねは、自社工場で一つひとつ丁寧に手作りされています。
「たかが調味料」と侮るなかれ。
その製造工程には、職人の執念とも言えるこだわりが息づいています。
単に材料を混ぜて炒めるだけではありません。
唐辛子や胡麻が焦げる寸前の、最も香りが高まる瞬間を見極める。
この熟練の火加減によって、他にはない唯一無二の香ばしさが生まれます。
大量生産では決して出せない、奥行きのある味わい。
それは、素材同士が油の中で手を取り合い、旨味を昇華させた証拠です。
口に含んだ瞬間に広がる香ばしさは、まるで焚き火を囲んでいる時のような、どこか懐かしくも力強いエネルギーを感じさせてくれます。
手作りだからこそ実現できる「鮮やかな風味」を、ぜひ五感で楽しんでください。
🍲 郷土料理を影で支える立役者。「吉田のうどん」や「ほうとう」には欠かせない地元の流儀。

山梨名物 吉田のうどん。専門店には必ず「すりだね」が置かれている。
山梨の郷土料理である「ほうとう」や「吉田のうどん」に、なぜこれほどまで「すりだね」が合うのか。
それは、どちらの料理も「味噌」や「醤油」といった、発酵調味料の深いコクをベースにしているからです。
例えば、かぼちゃの甘みが溶け出した優しい味わいの「ほうとう」。
そこに「すりだね」をひと匙加えると、味がピリッと引き締まり、味噌の旨味がさらにブーストされます。

右のほうとうの脇、中央に「すりだね」が用意されているお膳。
また、醤油と味噌の合わせ出汁にキャベツや馬肉が乗った「吉田のうどん」に入れれば、ワイルドな麺に負けないパンチが加わり、最後の一滴まで飽きることなく飲み干せてしまいます。
地元の人にとって、「すりだね」を入れないのは、もはや完成形ではないと言っても過言ではありません。
汁物に溶かした瞬間に広がる赤い波紋と、立ち上る胡麻の香り。
それだけで、平凡な一杯が「忘れられない一皿」へと変貌を遂げるのです。
🍳 麺類だけじゃもったいない!あらゆる料理を格上げする「万能辛味調味料」としての実力。
「すりだね」の真骨頂は、実はその汎用性の高さにあります。
うどんやほうとうなどの汁物はもちろんですが、現代の多種多様な食卓において、この調味料はまさに「全知全能」の働きを見せてくれます。
- いつものお味噌汁に: ひと匙入れるだけで、料亭の「ピリ辛汁」のような深みが生まれます。
- 餃子のタレや冷奴に: ラー油の代わりに使ってみてください。具材感のある旨味が、豆腐や肉の甘みを引き立てます。
- 炒め物の隠し味に: 豚肉と野菜の炒め物に加えれば、これ一つで味が決まる「スタミナ料理」の完成です。
- マヨネーズと混ぜて: 「すりだねマヨ」は、野菜スティックや唐揚げのディップとして最高のアテになります。
「料理にパンチが足りないな」と感じた時、あなたの想像力次第で使い方は無限に広がります。
どんな料理にも寄り添いながら、しっかりと個性を主張する。
冷蔵庫にこれがあるというだけで、毎日の献立作りが少し楽しくなるはずです。
✨ キッチンに常備したい伝統の味。一度食べたら虜になる、旨辛の沼へようこそ。
私たちは日々、刺激を求めています。
でも、ただ痛いだけの辛さや、香りのない刺激にはすぐに飽きてしまうもの。
「ほうとう研究所」のすりだねがこれほどまでに支持されるのは、それが「愛情と手間暇をかけた伝統の味」だからに他なりません。
辛味の先にある、本当の「旨味」を知ってしまったら、もう元の食卓には戻れません。
さあ、あなたも今日から「すりだね」のある生活、始めてみませんか?
「ほうとう研究所」の作る「すりだね」は以下のオンラインショップでお買い求めになれます。
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どんな料理にも合う、一度使ったら病みつきの山梨伝統七味「すりだね」です! |
まとめ
自分へのご褒美として、あるいは料理好きな友人へのちょっとしたギフトとして。
この小さな瓶に詰まった山梨のプライドは、贈られた人の食卓を確実に豊かにしてくれます。
富士山の清らかな空気と、厳しい冬を越える知恵から生まれた「すりだね」。
常備したくなるその理由は、一口食べれば理屈抜きで理解できるはず。
うどんや蕎麦、鍋など汁物のお供に、いつもの料理の味変に。
ぜひ、お手に取ってみてください。
